2010/03/08
今日も勉強本のご紹介です。
なんともふざけたペンネームで、胡散臭い印象を受けるかと思いますが(失礼!)、中身は非常に良い内容になっています。 色々良いことが書かれているのですが、なんと言っても目からウロコだったのが、「テキストを耕す」という概念です。
具体的には…
・前半(基礎期)→講義を聴いて、すぐに問題集をやる
・後半(直前期)→テキストを読む
「逆じゃないの?」と思いましたか?まさにその通り。この勉強法は、
「一般的な勉強法とは正反対のことをやる」という風に本文中で説明されています。
「基礎期には、テキストを読まないのですか?」という学生の質問に対し、「どうせ、中途半端にテキストを読んでも、数ヶ月したらキレイに忘れていますから(笑)」と答える著者。
素晴らしい理由ですね!(笑)このように、奇麗事を言わない著者の本は、有益なことが多いです。
では、なぜ上記の通り正反対の勉強法をするのでしょうか?それは、
「一般的な勉強法だと、基礎期に読んだテキストの内容はすっかり忘れて、直前期の問題集の内容だけで試験をうけてしまう」ためです。だからといって、基礎期にはテキストを全く使わないのかというと、そんなことはありません。テキストの余白を活用して、問題集の重要なところをテキストを読むだけで復習できるようにします。この作業を、
「テキストを耕す」と読んでいるのですね。
そして直前期には、耕したテキストをひたすら読み込むことで、体系的な知識と問題集の応用力を兼ね備えた状態になる、と言うわけです。
著者も強調していることですが、テキストを読み込む作業は、
試験が近づくと却ってやらなくなることが多かったりします。予備校の模試や答練が進むと、基礎のテキストを読んでる暇なんて無いような気がしますからね。しかし、そのような時期にこそ、基本的なテキストを読み込むのが重要である、というわけです。
本当に素晴らしい考え方だなぁと、受験生時代に思ったものです。
ちなみに、弁理士の場合には、「テキスト」として、「四法対照法文集」か「短答アドバンス」がお勧めです☆
それでは!
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